「動物愛護フェアかわさき2023」
動物愛護週間(9月20〜26日)に伴い、「動物愛護フェアかわさき2023」が9月23日(土)、アニマモールかわさき(上平間1700の8)で4年ぶりに行われる。動物愛護団体の協力による譲渡会、聴導犬の実演などを実施。主催する市は、飼い主とペットの高齢化など現状の課題への理解も求めている。
犬猫の譲渡会や聴導犬の実演、防災、セミナーなど
フェアでは、犬猫の譲渡会、聴覚障害者の生活を支える聴導犬の実演、ペットの防災コーナー、カワスイ川崎水族館館長の岩岡千香子氏による動物と人の共生をテーマとしたセミナーなどを企画。市保健医療政策部の担当者は「日常生活では接する機会が少ない聴導犬の存在を知ってもらえたら。愛護団体の犬猫も加わる譲渡会にも、多くの人に足を運んでほしい」と呼び掛けている。
譲渡率は9割超
アニマモールでは犬猫の譲渡率は9割を超える。2022年度に保護した犬は42匹、猫は205匹。犬はうち25匹が飼い主のもとに返還され、残り17匹のうち16匹は譲渡先が決まった。猫は譲渡対象となった147匹のうち、144匹に新たな飼い主が見つかったという。市の担当者は「猫は保護した状態によっては亡くなってしまうケースもあるが、順調に新たな飼い主が見つかっている」と現状を話す。
理想は飼い主の手渡し
市によると、ペットを飼育する上での最近の課題の一つが「ペットと飼い主の高齢化」という。犬猫の平均寿命は15年と、以前と比べて長くなっている。そのため、飼い主は将来も飼育し続けることができるかを検討することが重要となる。アニマモールに寄せられる相談で多いのも、「飼い主が要介護状態になりペットが飼えなくなったがどうすればいいか」など。新しい飼い主への譲渡は、飼い主自ら手渡しで行うことが理想とされている。市の担当者は「迎え入れる側も、飼い主だけでなく家族全員や多世代で飼育する姿勢で受け入れてもらえたら」と話している。
フェアは午前10時から午後3時、入場無料。