入社3年 遠藤さん やりがいは「人との出会い」  地域、上司に支えられ<川崎フロンターレ×タウンニュース>

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入社3年 遠藤さん やりがいは「人との出会い」  地域、上司に支えられ<川崎フロンターレ×タウンニュース>
フェスタ会場で笑顔の遠藤さん

12月で入社して丸3年になる遠藤輝来(きらい)さん(25)。この間、まさにコロナ禍の影響を受け、仕事場のフロンタウンさぎぬまでは、地域交流イベントとして人気を博していたグラウンド・ゴルフの参加者の減少が課題になっていた。担当として白羽の矢が立った遠藤さんは、フロンターレの拠点の一つである富士通スタジアム川崎との合同コンペを企画。参加数をコロナ禍前の水準に戻すことに成功した。

9月18日にも「健康長寿フェスタ」を開催するなど手腕を発揮している。市内にある3拠点での合同企画で、シニア層を対象に、体力測定やポールウォーキング体験教室などを実施。近隣の大学にも参加を依頼するなど、老若男女が関わるイベント運営を主導した。昨年を上回る128人の来場者を目の当たりにし、「地域の協力なしでは成功しなかった」と感謝を述べる。「楽しかったよ、の一言でそれまでの苦労を忘れられる。やりがいを感じる瞬間ですね」と仕事の原点を語る。

「金言」を胸に

国学院大の学生時代にアルバイトを始め、社員になった。「スポーツを通した地域貢献などに魅力を感じた」と入社の決め手を話す。初めて施設に訪れる人にとっては、自分の振る舞い一つでフロンターレの印象を左右すると考える。心掛けているのは積極的なコミュニケーション。上司からの金言である「自分のファンを作れ」を常に意識している。

クラブハウスは誰でも気軽に利用できる。この夏は、かき氷の販売が好評だったという。意外と知られていないが、施設内ではヨガやダンスなどのプログラムを開催するほか、多目的スペースも使用可能だ。「フットサルの利用だけでなく、地域コミュニティーの場としても活用してもらいたい」と施設の輝く未来を描く。

公開日:2023-09-28