三浦市立中学校の美術教諭だった角野竹博さんが主宰する陶芸教室「工房G」の第11回作品展が10月9日㈪から16日㈪まで、横須賀三浦教育会館(横須賀市日の出町3の19の16)で開かれる。
退職後に工房を立ち上げた角野さん。創作活動の中で、和田地区で採掘した粘土とサクラ・クス・ミカン・サカキといった木の灰や海藻・マグロの骨の粉末を釉薬に使う「三浦焼き」を考案した。また、山梨県北斗市にあるみずがき瑞牆山の粘土やアカシアの木の灰を材料にした「増富焼き」と名付けられた焼き物は、青みがかった黄色が特徴。山あいの温泉地には湯治客が多く、土産物や体験教室の開講など地域資源として活用できたらと、三浦焼きの存在を知った現地事業者からの依頼をきっかけに完成させた。
会場には、三浦焼きや増富焼きをはじめ、製法を研究している「飲み物の味わいがまろやかになる」という器も出品される。「自然物の持つ素朴な風合いを楽しんでほしい」と角野さん。生徒が制作した陶芸や彫刻の展示のほか、茶わんや皿などのチャリティー販売も行われ、売り上げは病気や災害などで親を亡くした子どもたちの育英金として寄付される。
各日午前10時(初日は午後1時)~6時(最終日は3時)。入場無料。
詳細は角野さん090・1122・3456