三浦市内8基のみこしが三崎港周辺を勇壮に練り歩く「三崎木遣みこしパレード」が、10月22日㈰午前11時50分から開かれる。コロナ禍を経て、4年ぶり2回目。地域のにぎわいづくりと伝統継承をめざし、行政の協力を得て、市民有志による実行委員会が企画した。
当日は、三崎小・岬陽小・名向小の児童が担ぎ手となる東岡区の子どもみこしを先頭に、日の出青年会、入舩青年会、仲崎昭和会、本宮会(花暮区)、西海上宮下会、宮城住吉会、向ケ崎諏訪神社青年会のみこしが登場。花暮岸壁で担ぎ上げ後、三浦商工会議所前からスタート。三崎公園で一度遷座し、再度担ぎ上げられたみこしは、うらり観覧席へ。1基ずつ高く持ち上げる「さし」などのパフォーマンスを披露する。最後は魚市場前にすべてのみこしが集結し、一斉に遷座してフィナーレとなる(午後2時30分)。またルート各所で日の出、入舩、仲崎、花暮、西海上、宮城、西浜の囃子方がパレードに花を添え、担ぎ手らは氏子地域の垣根を越えてイベントを盛り上げる。観覧自由。「三崎港町まつり」との同時開催。
イベント企画が持ち上がったのは2018年の秋ごろ。「お年寄りを元気づけたい」「子どもたちに先人たちの伝統文化をつないでいきたい」「観光振興による地域活性化ができないか」――との市民の思いからだった。翌年11月に初開催され、大盛況のうちに幕を閉じた。発起人のひとりで、実行委員長を務める山下晃彦さん(入舩青年会)は「木遣に合わせてみこしの担ぎ手が受け声を返す掛け合いをぜひ見てもらいたい」と観覧を呼びかけている。