横浜市緑区の横浜創英大学で10月22日(日)に開催される「第10回秋桜祭」で、同大の学生有志17人(チームコスモス)が、地域貢献の一環としてフードドライブ活動に取り組む。
フードドライブとは、未開封の食品などの寄付を募り、福祉施設などに提供する活動。同大では昨年、こども教育学部の鈴木明子教授のゼミ生8人が学園祭で実施したところ、学生、保護者、学校関係者などから食品169点が集まり、緑区社会福祉協議会を通じて地域の福祉施設に無償で提供した。参加した学生からは「思っていたより多くの食品が集まり、食品ロスの現状を実感した」「フードドライブという形でシェアすることで、フードロスの削減につながると知ることができた」「とても勉強になる貴重な体験だった」などの声が聞かれた。
一般来場者からも回収
2年目となる今回は、昨年と異なり学校関係者だけでなく、一般の来校者からの寄付も受け付ける。対象はレトルト、乾麺、菓子、海苔、調味料で、賞味期限2カ月以上の未開封品。学園祭当日に、学生たちが学内で回収する。
寄付を呼び掛けるチラシをデザインするなど、着々と準備を進めるチームコスモス。当日は回収した食品の記録なども行う。メンバーの安田菜々子さんは「少しでも誰かの力になりたくて参加した」、山口友佳莉さんは「たくさんの食品が集まればいいな」と話し、長尾育美さんは回収目標について「目指せ、500点」と意欲を示した。
チームのメンバーを指導する鈴木教授は「学生にとって、体験することがすごく大きな力になる。活動を通じ、こども食堂などの仕組みを学ぶことや、地域の人と関わる喜びを感じることにもつながれば」と語った。
午前10時から午後4時まで行われる秋桜祭ではこのほか、健康チェックや子育て相談会、人気芸人が登場するお笑いライブなども予定している。