精神障害者支援施設 「ほっとぽっと」が移転 広さも相談機能も拡充

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精神障害者支援施設 「ほっとぽっと」が移転 広さも相談機能も拡充
新築の移転先施設

 精神障害者の地域生活をサポートする旭区生活支援拠点「ほっとぽっと」が建物の老朽化と相談支援機能拡充のため移転。10月9日から新しい施設での活動を始めている。移転を機に、「生活支援拠点」の名称も他区と同様「生活支援センター」に改称された。

 今回の移転は、建物の老朽化や耐震、防災面などの観点から運営を受託しているNPO法人「共に歩む市民の会」(村岡福藏理事長、以下市民の会)が2018年から要望していたもの。国や市の基準に合わせた設計の建物への改築や転居は難しく、難航していたが、地元の地主の理解を得て、新築での移転が実現した。

 新しい建物は駅南口(鶴ヶ峰1の29の1)で、駅から徒歩6分。木造2階建てで、これまでに比べ1・5〜2倍の広さになる。

開所から18年当事者団体が運営受託

 「精神障害者生活支援センター」は、1999年の精神保健福祉法の改正に伴い、地域で生活する精神障害者の社会復帰や自立、社会参加促進のために設置が法定化された施設。横浜市では各区に設置されている。精神保健福祉士などによる日常生活の相談や必要な情報の提供、規則正しい生活維持のための食事・入浴・洗濯などのサービス提供、レクリエーションなどの自主事業を行っている。

 旭区では、05年に精神神経科のクリニック跡地(鶴ケ峰2の1の16)を借り受け、「ほっとぽっと」を開所。市民の会が運営を受託した。

 市民の会は元々、精神障害の当事者を中心に、フリースペースづくりに取り組んでいた団体。病院や行政関係者らも一緒になって「心の病を持つ人が、自分らしく暮らすための地域の拠点」として運営を担ってきた。移転前の時点で「ほっとぽっと」の利用登録をしている人は350人。登録していなくても利用は可能で、1日の利用者は10人程度。多い時には25人程が訪れるという。

 移転先では12日(木)と13日(金)に関係機関向けに、14日(土)に近隣住民向けに内覧会が予定されている。

 開所時間は午前9時からで、平日は午後8時、土曜は同5時まで。日曜、年末年始は休館。

 問合せは【電話】045・744・8244。

住所

神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰1の29の1

電話

045-744-8244

045-744-8244

公開日:2023-10-13

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