室町から地域に伝わる村の地蔵 次世代に継承
「村のお地蔵さんがこれからも大切にされるように」–。東俣野町にある曹洞宗の寺院「龍長院」(室町時代に開山/近藤一光住職)で10月24日(火)、「地蔵まつり」が開かれる。同院の地蔵堂に安置される「延命地蔵菩薩」を祭る年一回の法要。近年参列者が減少しているが、同院は歴史ある地域の風習として次世代に継承していく考えだ。
延命地蔵菩薩は高さ約1m、美しい金箔が施されているのが特徴だ。仏師は不詳だが、室町時代に彫られたものとされる。江戸時代中期から「(俣野の)村のお地蔵さん」として親しまれ、東俣野地区を転々としていたが、明治33年(1900年)から龍長院に安置された。
当時は年3回、露店も出るなど盛大に法要(祭礼)が行われていたものの、昭和の戦禍で中断。平成に入り町民有志が発起人となって地蔵は金箔仕上げに修復され、1990年に現在の地蔵堂の落慶式が行われた。
来場者には紙札、子どもには菓子を配布
現在は地蔵の縁日でもある10月24日に「大般若法要」が行われている。普段は開放していない地蔵堂の扉を開き、僧侶が600巻のお経を「転読」という手法で折本の経典をぱらぱらとめくり、無病息災などを祈祷する。近藤一崇副住職は「近年は参列者が10人程度と少なくなってしまったが室町から伝わるお地蔵さんを大事にお参りしてもらえたら」と話す。午後2時から30分程度。来場者には紙札、子どもには菓子を配布する。問い合わせは同院(東俣野町1666/【電話】045・851・1254)。

経典をめくる「転読」の際に出る風をお札に当てて願いを込める=提供写真












