三浦市中学校駅伝大会が10月14日、初声中学校周辺をコースに行われた。男子は6区(全長1万6450m)、女子は5区(同1万700m)。市内3校の代表約80人が力走。南下浦がアベック優勝を飾り、男子は2連覇、女子は3連覇を果たした。晴天に恵まれた当日、畑が広がる沿道には選手の家族や友人などが駆けつけた。南下浦と、男女ともに2位となった初声は、11月3日(金)に横浜八景島・海の公園周回コースで開かれる県大会に出場する。
南下浦は、陸上部に所属するメンバーで構成された。
男子は、一度も先頭をゆずらない独走状態だった。そのうち、2区・野崎暖真さん(2年)、4区・大倉想介さん(2年)、5区・藤平海風さん(2年)、6区・大東煌瑛さん(3年)の4人が区間新記録をたたき出し、最後は54分58秒で頂点に立った。アンカーを任された大東さんは「ケガに悩まされ、つらい時期もあったけれど、きょうは良いレースができた」と振り返り、「県大会では自己ベストを狙いつつ、支えてくれる家族や先生に感謝の気持ちを持って挑みたい」と口元を引き締めた。
女子は、1区から4区まで初声を追いかける展開となった。何とか距離を詰めようと奮闘し、区間新記録を出した4区・鈴木美結姫さん(2年)だったが、最終5区・吉田湊海さん(3年)にタスキが渡った時点で37秒の大差があった。「あとは頼んだ」と願う仲間たち。固唾を呑んで見守る中、一直線にゴールに向かってきたのは、吉田さんの姿だった。「よっしゃー」とどよめく会場。圧巻の走りでテープを切り、44分43秒で1位に輝いた。「追い越せるか不安だった。でもチームで唯一の3年という責任もあった。もっとチーム力を高めれば、タイムを縮められるはず」。吉田さんは喜びを噛みしめながらも次の大舞台をイメージしていた。