小田原市出身のアニメ映画監督・富野由悠季(よしゆき)氏の記念館を小田原市につくりたいと、市民有志の会がこのほど署名活動を開始した。7月に発足した「富野由悠季氏の功績を称え世界へ発信する市民の会」だ。
富野氏は「機動戦士ガンダム」「伝説巨神イデオン」をはじめ、多くのアニメ作品の原作や監督などを手掛けてきた日本アニメ界の重鎮。また小田原ふるさと大使就任(2021年)、小田原市民功労賞受賞(22年)など近年故郷との交流も増えている。
会では記念館(ミュージアム)構想のほか、リーフレットや書籍の制作、生徒児童への教材ツール作成、資料の保存・収集などを活動目的に賛同者を集めたい考え。同会は、地元の経営者や会社員、主婦など10人ほどで構成。代表の片桐岳彦さん(58)は「故郷が生んだ世界的文化人。その功績を地域の方に知ってもらい、そして国内外に発信していきたい」と思いを語る。署名は12月末まで行い、市や富野氏、関係会社に届けるという。署名は事務局(小田原城下町/【電話】0465・43・7942)のHP内からメール、または用紙をダウンロードする。