「横須賀を舞台にした世界にひとつだけのオリジナル作品」を掲げる市民劇団「横須賀市民ミュージカルを作る会」(通称=SUKAミュー)が再起動する。2024年の夏公演を目指し、新キャストを募って舞台をつくり上げる。来年2月に説明会、3月にオーディションを開く。
舞台づくりで感動共有
SUKAミューは01年に地元で活動する演劇人や音楽家を中心に発足。舞台芸術のすそ野を広げる狙いで年に1回の公演を行ってきた。作品ごとに出演者と協力者を募る独自の方式で、芝居や演劇とは無縁の人たちを約半年間の稽古で一人前の舞台人に育て上げる。異世代交流の機会でもあり、活動を通じた感動の共有を目指している。
06年に活動休止となったが、09年に横須賀青年会議所がサポートする形で再開。その後も活動と休止を繰り返しながら組織を存続させてきた。18年の公演が最後となっており、20年はキャストを集めて本番に向けたスタートを切ったが、コロナ禍に見舞われて中断した経緯がある。
SUKAミューの作品は、すべて地域の歴史やそれに紐づくエピソードなどを題材にしている。EMクラブの隆盛時代を生きた人たちに焦点を当てたものや三浦半島で綿の栽培が行われていた史実に着想を得たファンタジーなど、ご当地色を色濃く打ち出している。今回は170年前の浦賀を舞台に開国につながる秘密の出来事を歌やダンス、殺陣も交えて演じる。作・演出を劇団河童座の横田和弘氏が務める。
現在、参加キャストを募集している。対象は市内在住・在学・在勤の小学生以上で経験不問。
詳細はフェイスブックページ「横須賀市民ミュージカルを作る会」またはyokosuka.civic.musica@gmail.com