２０１３年２月に死去した歌舞伎俳優の12代目市川團十郎さん（享年66）を偲び、外郎（ういろう）博物館（小田原市本町１の13の17）が２月12日（月）まで、團十郎さんが実際に着用していた『外郎売（ういろううり）』の舞台衣装を展示している。展示は命日の２月３日に合わせ毎年行っている。

市川家の歌舞伎十八番『外郎売』は、２代目團十郎が喉を痛めた際に薬のういろうを服用し回復したことから「妙薬を世に知らしめたい」と演目に取り入れたとされる。以来、市川家が『外郎売』を上演する際、小田原の外郎家を訪問してあいさつする習わしがあり、両家の交流は３００年以上続くという。

博物館はういろう本店の敷地内に併設。店員に声を掛けると案内してもらえる。午前10時〜午後５時、入場無料（水曜休館）。（問）【電話】０４６５・２４・０５６０