山北町丸山地区の山頂にあるひと際大きな白い建物―そう、株式会社トヤマ（遠藤克己社長）の本社・工場です。ここは、最先端科学技術開発用の実験装置や機器の設計、製作を行う技術者集団。国家プロジェクトの一翼を担うことも多いスゴい会社なんです。

さて、今回のお目当てはずばり「社食」。新型コロナの影響で休止していた一般開放が再開されたそうです！絶景に、味とコスパも揃って大人気と聞き、私の胸も高鳴ります。

曇りでも眺めは抜群！

迎えてくださったのはなんと遠藤社長。「せっかくだから」と、食事をしながらの取材となりました。聞けば、地域貢献の一つとして２０１６年から社員食堂を一般開放。コメや野菜は自社生産、または地元の契約農家さんの食材を使っているそうです。コメは無農薬・天日干しの自然栽培とのこと、安心安全な食材へのこだわりがのぞきますね。残念ながらこの日は曇りだったのですが、晴れた日の絶景は想像に難くありません！

この日のメインは豚肉の塩こうじ焼き

メニューは、日替わり定食（１千円）と丼ぶり（８００円）が選べます。どちらもデザートとコーヒー付。どこまで最高なんでしょう。定食は主菜・ご飯・お味噌汁、そして小鉢が付きます。栄養バランスもしっかり考えられていて、こんなランチなら、午後からも頑張れそうです。

最先端科学技術をリードする会社が農業にも注力する。話を聞いて見えてきたのは「本物に触れ、感性を養うことが大切」という社長の確固たる信念です。地元の休耕田等を活用し、無農薬で土づくりから収穫まで泥にまみれて試行錯誤する。その過程で好奇心や探求心が養われ、サイエンスにつながるとのこと。ネット等で情報があふれている時代こそ、リアルなつながりや体験、学びに価値があるということだと思いました。

食堂の一般開放時間は、平日午後０時30分から１時45分まで（前日昼までに要予約）。詳細はＨＰ（https://farm.toyama-jp.com）から確認を。（問）株式会社トヤマ【電話】０４６５・７９・１４１１（平日午前８時30分〜午後４時）。