歩きやすい道を取り入れながらコースを完成
中沢小学校(旭区中沢)4年3組(現5年)の児童が、周辺地域の9カ所をチェックポイントとした「なかざわげんきスタンプラリー」を作成した。5月頃まで台紙が町内に掲示される。
同クラスでは総合の授業で、中沢地区は高齢者が多いことを踏まえ「お年寄りを元気にしたい」をテーマに学習。散歩を促進し、健康を維持してもらおうと、チェックポイントにある二次元コードを読み込むデジタルスタンプラリーの作成を決定した。
作成にあたっては担任の辻広輝教諭の知り合いである、UX(ユーザーエクスペリエンス)デザイナーの大石あゆみさんも協力。大石さんの提案で、台紙の二次元コードを読み込むと児童たちの絵や、心身と社会的な健康を意味する「ウェルビーイング」に関するメッセージが表示される仕様になった。
その後二俣川ニュータウン連合町内会に、台紙の掲示板への掲載について話したところ、「町内を回るコースを決めてほしい」と依頼を受けた。児童らは、歩きやすい道を取り入れながら、1月にコースを完成させた。
当初は高齢者向けの企画だったが、20代の同校卒業生から「歩くリハビリをしていて、スタンプラリーをやってみて元気がでた」と感謝の言葉をもらい、児童らは「自分たちの取り組みが地域全体に広がっているんだな」と実感したという。
辻教諭は「自分たちの活動によって地域住民と繋がっていることを感じてほしいし、今後も地域と関わるようになってくれたら」と語った。