小田原市と小田原市出身のアニメーション監督・原作者の富野由悠季氏が4月10日、小田原市役所で包括連携協定の締結を行った。富野氏は「機動戦士ガンダム」や「伝説巨神イデオン」、「Gのレコンギスタ」など、多くの作品を生み出してきた。2021年度の文化功労者にも選ばれている。
小田原市とは、21年の小田原ふるさと大使就任や小田原市民功労賞受賞(22年)をはじめ、バンダイナムコグループの「ガンダムマンホールプロジェクト」の第1号として市内にオリジナルマンホール蓋の設置、ご当地ナンバープレートの交付など関わりも大きい。さらに4月からは小田原駅周辺の商店街で富野氏の写真やアニメーション作品のキャラクターをあしらったバナーフラッグを掲出するなど、ますます広がりをみせている。
今回の連携協定は、市民有志の会が富野氏のミュージアム創設などを目指して署名活動を行うなど、機運が高まる中で実現。主に若者活躍、観光振興、文化振興の3分野で連携し、魅力的なまちづくりを推進する。
富野氏は「若者たちに思いを伝えられるフィールドを与えられたことに感謝している」と話し、小田原の若者に向けては「できれば20代のうちに世界へ出てみること。その知見は大きく、他の目線を見なければ比較論ができない」などと、エールを送った。