三浦市上宮田を中心とした地域の出来事をまとめる長島文夫さん(89歳・上宮田在住)が4月11日、『三浦海岸シリーズ16 上宮田のもろもろの記録3』(A5判/46頁)=写真=を上梓した。
調査で集めた資料や地元住民から聞き取った情報をつなぎ合わせ、数字で見た上宮田の豪族・松原新左衛門のほか、「赤子の泣き声」といった昔と比べて聞くことが少なくなった郷土の音など、独自の視点から郷土の歩みを後世に伝えている。
長島さんは40代後半で心臓病を患い、それまで勤めていた会社を退職。リハビリを兼ね、地域の歴史を調べ出した。「少しでも歴史の足跡を残せたら」と執筆活動も行い、知人の勧めで「三浦海岸シリーズ」と銘打った書籍を1991年に出版。以降、「名字にみる郷土史」「みうらご当地ソング目録」といったユニークな切り口で上宮田の変遷を紐解いてきた。
120部発行。1900円(税込)で販売。今後、小中学校や図書館といった市内の公共施設には寄贈される予定。購入方法などは長島さん【電話】046・888・3649