「休憩や憩いの場に」
戸塚区のぐみさわなか団地横(汲沢3丁目)にこのほど、「おもいやりベンチ」が設置された。
設置された2人掛けのベンチは、踊場地区連合町内会が進めてきた「さかみちプロジェクト」の第一号。130mほどの坂道を登り切った地点に設置され、誰でも利用できる。
プロジェクトリーダーの槻木(つきぎ)宏次さんによると、坂道の上り下りが厳しい踊場地区では、外出時や買い物帰りなどに休憩できる場所を求める声が多かったという。「休憩はもちろん、ご近所の方とちょっとしたお話ができる憩いの場になれば」と話した。
拡大を模索
同プロジェクトは2021年に策定された「第4期とつかハートプラン」の地区別計画の一つ。同地区連合町内会は「誰にもやさしいみちづくり」を掲げ、3年前から取り組んできた。
自治会町内会で候補地を出し合い、検討を進めてきたが私有地利用の問題や安全性の確保など、課題も多かった。
市や区、土木事務所などとも調査を行い、ぐみさわなか団地自治会の協力で設置が完了。利用率などの計測は、現在行っていないが「この場所をきっかけに設置場所が拡大し、より住み良いまちづくりにつながってほしい」と展望を語った。