最年少合格の兄に続いて
川崎産業観光振興協議会が市民をはじめ多くの人に産業や観光の魅力を知ってもらおうと実施している「ようこそ!かわさき検定」。4月10日に2023年度試験の合格発表が行われ、下沼部小学校に通う中谷俊介さん(10)が兄に続いて4年生で合格した。「合格できて嬉しかった。ダメだと思ってたから受かって嬉しい」と満面の笑みを浮かべる。
勉強方法は過去問をひたすら解き、時には母親と問題を解くスピードを競い合ったりして、知識をつけて臨んだ。試験内容は、市に関する歴史から地理に至るまで幅広く出題され、選択式の問題が7割、残りが記述だった。「記述問題が難しくて、合格できるか不安だった」と振り返る。
家族がきっかけ
受検したきっかけは、家族の影響。兄・悠人さん(中1)も20年に同検定を受け、小4のときに最年少合格。母親の奈穂さんも21年に合格していた。悠人さんは観光ガイドをはじめとした地域活動に関わっており、俊介さんもその手伝いをしていた。「最も楽しかった」というJR東日本とSDC(ソーシャルデザインセンター)が行った「なかはらの宝さがし」企画や縁日のイベントをきっかけに、「地域をより知りたい」と思ったことも受検した理由だ。
これからやりたいことは川崎を知ることができるリーフレットやボードゲーム作り。最近は建物や探検などを自分の世界観で作り上げるビデオゲーム「マインクラフト」にもはまっているという。「ボードゲーム作りに生かしたい」と目を輝かせて話した。
将来は川崎周辺に新たな鉄道を開通させ、電車の運転士になるのが夢だという。