久地ゴルフガーデン
高津区内外のプレー愛好家が足繁く通う練習場「久地ゴルフガーデン」(川邉寛俊 代表取締役)が、ジュニア選手育成に力を入れ始めた。将来的にプロを目指すアスリート志向の選手やその家庭の経済的な負担を軽減することが主な目的。スポンサードする第一号の選手には地元・東高津中に通う戸張美音さんが選ばれた。
久地ゴルフガーデンは1974年に開場。以来、長きにわたり地元のゴルフ文化を支え続け、多くのアマチュア愛好家などが利用。この間、一時的に女子プロ選手をサポートしていた時期があったものの、50周年という節目のタイミングでジュニア選手育成に本腰を入れることになった。
経済的負担を軽減
同所の川邉代表は近年、国内で活躍しているプロゴルファーの「低年齢化」を指摘。「とりわけ女子選手はその傾向が顕著で、当練習場でもプロを目指して大人に交じり、幼少期からクラブを握るジュニア選手も珍しくなくなった」という。
だがその一方でこうした競技志向のジュニアゴルファーの経済的負担を懸念。一般的にアマチュアの選手であっても将来的にプロテスト合格を目指す場合、クラブなどの用具代のほか試合の遠征費などで月に10万円以上を要する事もあるという。川邉代表は「練習代の負担をなくす事でジュニア世代の選手育成を応援していければ」と、取組みの意図を説明する。
大一番に向けロゴ新調
久地ゴルフガーデンでは今後、一定の基準を満たすジュニアゴルファーを積極的にバックアップしていく方針。直近、同所が公にサポートする最初の選手に地元・東高津中学校3年生の戸張美音さんが選ばれ、スポンサー契約を締結した。戸張さんは同所で1球約15円のボール代を気にすることなく、存分に練習できる環境を手に入れた。
スポンサー契約「第一号」戸張美音さん
スポンサー契約「第一号」となった戸張さんは、14歳ながらゴルフ歴は10年。父・尚明さんと二人三脚で競技力を高め頭角をあらわし、先日行われた県内アマチュア選手における最高峰の大会「神奈川アマ2024」(女子12〜14歳の部)」で優勝。上位大会でも好成績を収め、6月に千葉県で行われる「日本女子アマチュアゴルフ選手権」に駒を進めている。
大一番を間近に控え戸張さんは、元々頻繁に通っていた久地ゴルフガーデンの契約選手として日々、得意のドライバーショットに磨きを掛けると共に、6月の試合では同所が新調する予定のロゴマーク入りワッペンを身に付けて、試合に臨む予定となっている。