高津区内千年にある「高津区役所橘出張所」の休憩スペースが拡充され、職員らは広く利用を呼び掛けている。熱中症予防のために2024年夏、川崎市が押し進めている「ちょこ涼(すず)」運用施設としての役割も担っている。
「区民サービス部」から「まちづくり推進部」へ
「橘出張所」(千年1362の1/【電話】044・777・2355)は2024年春、住民票や印鑑証明書などの発行業務を手掛ける「区民サービス部」から「まちづくり推進部」へと、部署としての位置付けを変更。書類発行等の区民向けサービスはそのままに、地域振興などに向けて「より開かれた施設」としての期待が集まっていた。
休憩スペースを拡充
休憩スペースの拡充は、その具体策の一環。これまで打ち合せ等のために利用されていた1階ロビーのパーテーションなどを取り払い、空間を確保。老若男女問わず誰でも気軽に立ち寄ってもらおうと、幼児が遊べるキッズコーナーや漫画本、ボードゲームなども備える。午前8時半から午後5時の施設開館時間中であれば、事前の登録や予約なども必要なく自由に無料で使うことができる。高木克之所長は「ソファーでくつろいだり、寝て頂いても構いませんよ」と話し、多くの利用を呼び掛ける。
「ちょこ涼(すず)」「物資無償提供」も
また連日、厳しい暑さが続く今夏、外出時の熱中症予防のために川崎市が推し進めている「ちょこ涼(すず)」の運用施設としての役割も担う。
これは区役所や図書館など194の公共施設を「一時的に暑さをしのぐ場所」として供用しているもの(タウンニュース高津区版7月12日号・既報)。橘出張所には給水スポットも用意されており、これも無料で利用することができる。
災害用物資有効活用コーナーで無償提供も
さらに一画に設けられた「災害用物資有効活用コーナー」では、高津区が備蓄している災害用物資のうち、入れ替え作業の際に生じる消費期限が近付いたペットボトル飲料水や紙おむつ、消毒用アルコールスプレー等の無償提供も行っている。