農地減少などさまざまな要因で「幻の芋」とも呼ばれるクリマサリの出荷が8月26日から始まった。JA湘南甘藷(かんしょ)部会の部会員が平塚営農経済センター集荷場で、出荷規格を確認する「目合わせ会」を行った。
ホクホクとした食感と上品な甘さが「栗にも勝る」おいしさということから名づけられ、現在平塚市内17の農家で栽培されている。大野地区で1960年ごろから栽培が始まり、毎年8月下旬ごろから収穫が始まる。
この日集まった部会員12人はクリマサリを手に取り、「良い出来だ」と品質に自信をのぞかせた。
吉川市郎部会長によると、天候条件が良かったことなどもあり、今年の出荷量は昨年より3トン多い、約17トンを見込んでいる。10キロ、5キロ、800グラムが販売され、JA湘南直売所「あさつゆ広場」で11月上旬まで購入できる。
吉川部会長は「良いクリマサリができた。ふかしたり、天ぷらにして食べてほしい」と話した。