おいでよ、魅力あふれるこの街に――。

　上宮田在住の会社員、石井亨（とおる）さん（60）がこのほど、横須賀三浦をＰＲするご当地ソング「未来旅行」を作詞した。街の魅力を随所に詰め込んでおり、「多くの人に三浦半島へ足を運んでもらいたい」と話している。

　《グルメの街で華麗にスカジャン羽織って》《オープンバスで行けば澄んだ景色にひとは変わった》。歌詞には横須賀と三浦の街並みや魅力が並ぶ。

　石井さんは、野菜の卸売会社に勤務しながらコラムニストとして神奈川新聞で連載「ぶらり食紀行」を執筆。食の宝庫でもある三浦半島の魅力を伝えている。楽曲は知り合いのミュージシャンの藤好佳佑さんとの合作で、藤好さんが作曲を担当。編曲を加え、６月に衣笠のスタジオで収録した。

　元々藤沢市出身で20年ほど前に結婚を機に三浦へ移住した石井さん。それまでは中古車販売や塗装業などの仕事を転々とし売り上げに心血を注いでいたが、移り住んでからは価値観が変わった。「空気が澄んでいて住民の人たちも温かい。気持ちが穏やかになった」と振り返る。

　歌詞には自分自身の経験を重ね合わせ、副題を「自分探しの旅」とした。「ここにしかない魅力がたくさんある。まだ三浦半島に来たことがない人にぜひ聴いてもらいたい」と石井さん。楽曲は行政や事業者などに活用を持ちかける予定で、自身がコーナーを持つＦＭブルー湘南（78・５ＭＨｚ）でも放送予定。