何とコンパクトな公園か。遠藤にある「大黒橋小公園」は藤沢市内で一番小さい公園だ。市公園課によると、面積は47・60平方メートル。部屋の広さなら30畳弱といったところ。
大庭獺郷線の「苅込」交差点と小出川に架かる大黒橋の間に位置する。三角形に近い台形をした園内には、植栽や木製遊具、木馬などがあり、ステンレスのモニュメントがのどかな風景の中で日差しに輝く。作者やタイトルは分からないが、造形物が描く曲線が小出川の水流を連想させる。プロムナードのような白い舗装が茶色いブロックで縁取られているのも、おしゃれな感じだ。
同公園がオープンしたのは1992年4月。この場所に整備された詳しい理由や経緯は不明だそうで、「市北西部で整備事業を行った際に残地の有効活用で公園がつくられたのかも」と同課では推測する。「歩道との境に車止めがあり、人型がデザインされた緑色のフェンスも凝っている。とても小さい公園なのに、モニュメントやこれらの設備が充実しているのは珍しい」と担当者。
9月21日(土)には「彼岸花まつり」も
大黒橋から下流の追出橋まで約3Kmに及ぶ小出川沿いは、彼岸花の名所として知られる。地元で環境保全活動に取り組んでいる「遠藤彼岸の花の会」の会長・宮治孝雄さんは「散策やランニングの人が休憩に公園を利用しているようで、彼岸花の観賞時期には立ち寄る人が増える」と話す。9月21日(土)には「小出川彼岸花団体協議会」の主催で彼岸花まつりが開催される。
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