寒川町を元気に盛り上げたいと開催してきた「寒川みんなの花火」が、コロナ禍を経て5年ぶりに11月30日(土)に開催される。全額寄付で賄われてきたが、年々資金調達や打ち上げ場所の安全確保が困難になってきており、今回が最後の打ち上げとなる。場所は寒川高校、時間は午後6時から150発限定。主催は同実行委員会(織田敦実行委員長)。
「東日本大震災で沈んだ心を元気づけよう」と、ボランティア有志が始め、2012年から不定期に7回開催してきた同花火。募金や企業からの協賛に加え、これまで開催場所だった田んぼの地権者の協力を得て開催してきた。
今回の開催に向けて、実行委員会では約2年前から町職員も含めた話し合いを重ね、募金箱の設置やクラウドファンディングサイトの開設、ポスター等の制作を行ってきた。しかし、町から打ち上げ予定場所の全ての地権者から同意する署名をもらうよう促されたことから、「実際に住んでいない人もおり、直筆の署名を全員分もらうのは実質不可能」と会場を寒川高校に変更した。
花火を控えた織田さんは「町内に住宅地が増え、打ち上げに適した場所の確保が難しくなってきたことから、残念ながら今回が最後となります。最後の寒川みんなの花火をお楽しみ下さい」とコメントしている。