平塚市は中心市街地の概ね20年後の将来像を描く「平塚駅周辺地区将来構想」の素案をこのほど作成し、12月16日(月)まで市民に対するパブリックコメント(意見公募)を実施している。来年3月末までに最終案が策定される予定。
平塚駅周辺地区では、近年の大型商業施設の出店や消費者のライフスタイルの変化などで商圏が縮小し、商店街から賑わいが失われつつある。
まちづくりのコンセプトは「平塚駅周辺地区をみんなのリビングに」。
同地区を家のリビングに見立て、商業や交通の利便性だけでなく、学びや子育ての場として過ごせるまちづくりを目指していくとし、「地域資源・商店街の特色を活かしたまちの魅力づくり」「多様な活動を支える機能誘導と配置」「市街地の更新」など7つの方針を定めた。
またその方針をもとに、紅谷パールロードや見附台周辺など主要な商店街やエリアごとに将来像のイメージを具体化。湘南スターモールでは、商店街としてのにぎわいが感じられ、歩行者が回遊できる空間や機能、七夕まつりなどの湘南スターモールらしい景観づくりが目指されている。
市は将来構想を実現するため、昨年7月に敷地共同化を推進する支援制度の運用を開始。駅周辺の狭小な土地の開発を促進するほか、開発に関する補助金の新設・拡充なども予定している。
湘南スターモール商店街振興組合の理事長で平塚商工会議所の会頭を務める常盤卓嗣氏は、「平塚市が駅前の開発に目を向けてくれたことは歓迎したい。マンション建設で駅周辺の人口が増えている。鉄道の駅が1つしかない街。価値をもっと認めてもらえれば」と話した。
意見の公募方法
意見の公募期間は12月16日まで。氏名、住所、電話番号等の連絡先、「平塚駅周辺地区将来構想(素案)に関する意見」と明記の上、市都市整備課窓口への持参や、電子申請システムより提出する。
素案に関する資料は市ホームページのほか、市役所本館6階の同課や図書館などで閲覧できる。同課の担当者は「未来の平塚駅周辺地区をより良い場所にするために、みなさまのご意見をお寄せください」と話した。
(問)同課【電話】0463・21・8783