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市内最高峰の匠、「かわさきマイスター」がコラボ 市制100周年記念で4つの逸品が誕生しました<川崎市市制100周年>

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市内最高峰の匠、「かわさきマイスター」がコラボ 市制100周年記念で4つの逸品が誕生しました<川崎市市制100周年>
「マイスターの方々の技と熱意のお陰で完成できました」と笑顔の佐野正さん

◆卓越した技術を融合

川崎市は市制100周年を記念し、卓越した技術を持つ「かわさきマイスター」のコラボレーションによる記念品制作を企画・実施しました。

◆記念品制作の背景

この企画は、市の「かわさきマイスター記念品制作支援事業」の一環として行われたもの。佐野デザイン事務所の代表・佐野正さんが、4種類の記念品のデザインとマイスターの組み合わせを考案し、企画主旨に賛同した「かわさきマイスター」8人が集結しました。それぞれ記念品の名称と、制作に携わったマイスターの面々は以下の通りです。

1.「KAWASAKIマイスタースツール」…【制作マイスター】大浪 忠さん×大浪 友和さん×昼川 捷太郎さん

2.「KAWASAKIマイスタースイーツ」…【制作マイスター】宍戸 哉夫さん×比屋根 卓さん

3.「KAWASAKIマイスターヒーリング」…【制作マイスター】飯田 誠二さん×昼川 捷太郎さん 

4.「KAWASAKIマイスタークロック」…【制作マイスター】三田村 宏宣さん×綾部 淳さん×大浪 忠さん×大浪 友和さん 

◆匠の技術を集結した記念品は4種類

1.洗練されたデザインに注目!「KAWASAKIマイスタースツール」

金属板を回転させながら「ヘラ」を押し当てて美しい曲線を生み出す特殊な加工技術「ヘラ絞り」の匠・大浪忠さん、友和さん親子(高津区在住)が、家具職人の昼川捷太郎さん(宮前区在住)と技術を集結 。

「誰でも気軽に触れて使用できる、マイスターの技や魅力が伝わる実用品」というコンセプトの下、洗練されたデザインのスツール(背もたれやひじ掛けのない1人用の椅子)を制作しました。

アルミ部分にはリサイクル素材を使用し、コロナ禍で各所で間仕切り用として普及したアクリル板、廃棄される学習机なども再利用するなど環境面にも配慮されています。

KAWASAKIマイスタースツール

2.美味しくつながる!「KAWASAKIマイスタースイーツ」

パティシエの宍戸哉夫さん(麻生区在住)と、複雑なデザインに対応できる板金加工の技術を持つ比屋根卓さん(川崎区在住)が、異色のコラボ。

「かわさきの『特徴』や『多様性』『つながり』をイメージしたデザインで、新しい焼き菓子のお土産を」が制作コンセプト。人形を型取ったクッキーがパズルのピースのように「つながる」仕掛けも楽しい逸品を作り上げました。

色々な柄を組み合わせることができ、多くの人からの「面白い!美味しい!」といった共感を得ながら、「川崎の魅力」を味覚で堪能できる記念品となっています。

KAWASAKIマイスタースイーツ

3.多彩な音と天然木で新たな癒しを!「KAWASAKIマイスターヒーリング」

「多様性はあたたかさ」「いろいろって、未来」をテーマとし、心地よい音色と天然木の時間の積み重ねをイメージした「新しい癒しの形」を具現化。

溶接の技巧を生かして楽器づくりも手掛ける飯田誠二さん(川崎区在住)の「鈴」に、前出のスツールも手掛けた昼川さんの卓越した技術による「木工の台座」を組み合わせ、視覚と音で「癒し」を表現しています。鈴と台座をあえて密着させず、互いに自然の中で共鳴しているかのように聞こえる音色への工夫も、特長の一つ。

自然由来の素材を活用し、マイスターならではの技術で柔らかく落ち着いた鈴の音と造形美を両立させており、鉄と木が融合した「自然のパワーが織り成すリラックス空間」は、多くの人の心に響いています。

KAWASAKIマイスターヒーリング

4.文字盤のギミックも秀逸!「KAWASAKIマイスタークロック」

「『時・周年』を象徴する壁時計をメイドin川崎で制作する」ことを目指し、精密研削加工技能者の三田村宏宣さん(高津区在住)、特殊な塗装技能をもつ綾部淳さん(高津区在住)と、前出のスツール制作にも携わった大浪さん親子の総勢4人が共同制作に着手。

公共施設で誰もが目にして「周年」を意識することができる記念品としても相応しく、文字盤を彩る3色の輪を時針と分針に連動させ、正午と午前零時の2回、「川」の字がそろう仕掛けを施した遊び心にも富んだ逸品を完成させました。

KAWASAKIマイスタークロック

◆制作者の思い

この企画を率いた佐野デザイン事務所代表・佐野正さんは、様々な分野のマイスターたちを結びつけ、それぞれの技術を生かした記念品のデザインを提案。昨年6月に公募された「マイスターコラボ記念品制作事業」に応募し、採択されました。

今回のプロジェクトは、単に記念品を作るだけでなく、市民にマイスターの存在を広く知ってもらうことも目的としていました。そのため、一般的な記念品とは異なり、「再現性」「実用性」に重点を置いたのだそうです。佐野さんは、今回の記念品制作を通して、川崎のものづくりに従事する人々の底力を改めて感じたと言います。「デザイナーとして提案する以上のものを、マイスターの方々が形にしてくれる。本当にありがたい」と笑顔を見せていました。 

◆佐野さんは川崎商工会議所の「デザイン相談員」なども担当

佐野さんは、専門学校でデザインを学び、デザイナーの道へ進みました。現在は美術大学で非常勤講師を務めるほか、川崎商工会議所の「デザイン相談員」も担当しています。今回事業を総括し「職人の技が伝わりやすいデザインを心がけ、マイスターの方々の技と熱意のお陰で完成できた」などとコメント。市の担当者は「記念品を通して、川崎のものづくりの力を広く周知していければ」としています。

◆まとめ

これらの記念品は、職人たちの卓越した技術と創造性を結集したものです。川崎の伝統と革新性を象徴し、市のものづくり文化を次世代に伝える役割を担っていくことなどが期待されています(本記事中に掲載の写真はすべて佐野デザイン事務所提供)。

完成披露を兼ねて行われた市役所ロビーでの展示の様子(「KAWASAKIマイスタークロック」は常設となっている)

住所

神奈川県川崎市川崎市庁舎

公開日:2025-03-05

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