『ZŌEN 2025〜動く森展〜』
地元造園業者らによる緑化イベントが4月18日(金)から3日間、久本の複合施設「エム・パーク」(駐車場屋上)と武蔵溝ノ口駅前「キラリデッキ」で開催される。溝口地域の「緑化推進」を後押しすると共に、造園家の表現の場づくりなどを目的に企画されたもので、関係者は多くの来場を呼び掛けている。
20を超えるアート展示
この催しは、エム・パークを運営する「株式会社Den」の藤田将友代表と、溝口の造園業「みつや園」の三家恵伍代表が立ち上げた「まちの植育研究所」などが、2021年から手掛けているもの。「川崎発の緑化アートプロジェクト『ZŌEN 2025〜動く森展〜』」と銘打ち、趣向に富んだ挑戦的な屋外展示を実施。4月18日(金)から20日(日)までの期間中、神奈川県内外の造園家や庭師、植木屋、ガーデナー、造形作家らによる20を超えるアート展示がエム・パークおよび武蔵溝ノ口駅前のキラリデッキにお目見えし、来場者等の興味・関心を誘う内容となっている。

展示の準備をする造園家
テーマは「水」
とりわけ2025年の開催では「水」をテーマにした作品を展示する予定となっている。主催関係者は「街を潤し、命を育む『水』と、そこに根を張る『緑』。その共生の姿を造園作家たちが独自の 視点で表現し、造園の枠を超えたアート作品として展示します」と催しの趣旨を説明。また、会場となるのは駐車場の屋上や、駅前といった一見、緑とは縁遠いスポットとなるだけに「無機質に感じられる空間に命の躍動を吹き込み、都市にいながら五感で『生きた緑』 を体感できる場を創出できれば」と話している。
没入度の高い企画も
また4月19日はエム・パーク屋上会場で夜間プログラムが用意され、幻想的な映像と音の世界を創り出す「リキッドライティング」というアートを手掛けるアーティスト・仙石彬人氏らが登場。都市の喧騒を忘れるような没入度の高い貴重な機会を提供する(雨天時は翌日開催)。

19日は夜間プログラムも
新プロジェクトも始動
さらに武蔵溝ノ口駅前のキラリデッキ会場では「旅する蝶・アサギマダラを溝口へ呼ぼう」という新たなプロジェクトが始動する。これは「アサギマダラ」が好む花「フジバカマ」を植え、将来的に溝口エリアの空を蝶が優雅に舞う姿を実現しようというもの。藤田さんは「庭が減っていく中、民間が主体となって緑化を推し進める契機になれば」と話し、多くの来場を呼び掛けている。
両会場ではステージプログラムをはじめ、コーヒーや軽食の提供や造園関連のワークショップ、庭の相談室なども行われる。開催時間は午前10時から午後4時まで。入場無料、荒天中止(前出、夜間プログラムのみ有料/入場料1000円、午後5時から8時まで)。