大和市林間に居を構える圓修造園(金子欣平代表)は創業1975年以来、日本の伝統的な造園技術を礎としながらも、現代的な感性を取り入れた芸術的な庭づくりを手掛けています。一級造園技能士で代表を務める金子さんの指揮のもと、単なる植栽や施工に留まらない「アート」としての庭園を追求し続けている同園を、タウン記者が取材してきました!
感動を与える庭を
圓修造園の庭づくりは、伝統的な日本庭園の美学を深く理解しつつ、LEDライトを組み込んで植物と光を融合させるなど、和と洋を組み合わせた型にとらわれない新しい表現が魅力です。

圓修造園が手掛けた作品の一例
- 金子さんは18歳から庭師の道を志し、京都をはじめ全国各地で日本庭園の基礎を学んだ経験を持ちます。この確かな技術と知識があるからこそ、型にとらわれない自由な発想で、見る者に驚きと感動を与える庭空間を創出できるのです。
五感を大切にした庭づくり
庭園設計事務所である同園は、伝統的な日本庭園を基本に、現代的な住宅に調和するモダン庭園や外構、エクステリア、植木の手入れ、そして金子さん独自の感性が光る創作アート庭園と多岐にわたる庭づくりを手掛けています。
それぞれの庭において、植物の配置や庭石の選定、さらには水や風の流れといった自然の要素を巧みに操り、五感に響く空間を創造することを大切にしています。
加えて、既存の素材にこだわらず、必要であれば海外まで買付けに行くという徹底したこだわり。この探求心と、伝統技術に裏打ちされた確かな施工能力、そして金子さんの尽きることのない創造性が組み合わさることで、圓修造園ならではの唯一無二の庭園が生まれます。

完成した庭園オブジェ
- 「庭は見る角度が360度。植木の枝の重なり具合や庭石、造形物で遠近を出したり、水や風の流れなど五感を大切にした庭づくりを心がけています」と語る金子さんの言葉からは、庭師としての誇りと情熱が感じられますね!
「あなただけの庭作りを」

金子欣平さん
23歳で圓修造園を創業した金子さんは、26歳のときに神奈川県知事青年優秀賞、27歳で神奈川県造園協会青年優秀賞を受賞するなど、若くしてその実力が認められてきました。その後もガーデニングショーや花博で注目を集めています。
その活躍は国内に留まらず、作品を英語や韓国語で翻訳したものをYouTubeで公開するなど、海外にも多くの支持者を持っています。
金子さんは「場所にもよりますが、年齢などを考えてスタイリッシュに仕上げることもあれば、例えばモルタルの仕上げに灰の黒い墨を入れ、ビニール袋をかけて蒸らしてシミを作ることもあります。本来、シミは削ってしまうことが多いですが、偶然できたシミの模様は美学であると考えていますし、そういった工夫を考えます」とのこと。
「手入れのために外に出て掃除を行う、といったことが負担になる人もいます。だからこそ、一人ひとりの人生を総合的に考えていつもお仕事をさせていただいております」と金子さん。「ごく当たり前のことを、当たり前として考え、そこからさらに何か技があるか模索しています」と仕事に対する姿勢を教えてくれました。
- それぞれの人のライフスタイルや好みに合わせた「癒しの庭」を大切にしていることが伝わりますね!
手作りの小屋も!
圓修造園には、金子さんが手掛けた庭や小屋があります。道路沿いにある植物たちは道ゆく人を楽しませているそうで、「そろそろあの花が咲くの?」といったような会話が生まれることも。

様々な植物があります
さらに、金子さんが1から作り上げた小屋もあります!この小屋があることで「事務所や家のほかに、もうひとつのプライベート空間を作り出せます。友人とお茶を飲みながら談笑をする場所にもなりますよ」と教えてくれました。

金子さんが作成した小屋
- 私もこの小屋の中で取材をしましたが、木の空間に癒されますよ!

中はこのようになっています
地域に密着
圓修造園は地域に根差した活動も積極的に行っています。
2013年ごろ、金子さんが手掛けた作品が大和駅東側プロムナードの「ガーデニングロード」に設置されていました。素材にはデニムといった異素材を組み合わせるなど、金子さんならではの作品になっています!

アーチは「絆」がテーマとなっています

夜にはライトアップがされており、幻想的な空間となっていました!
「東日本大震災からの復興」をテーマにしたプロムナードの花壇では、植物がガレキの中から力強く息吹を吹き返す様子が表現されていました。
圓修造園は、長年培われてきた日本の造園技術を継承しつつ、常に新しい表現を追求する姿勢があるからこそ、見る人の心を豊かにし、日々の暮らしに彩りを与えてくれる「癒しの庭」を作り出せるんですね!
圓修造園が手掛けた施工事例はホームページからご覧ください!