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<川崎市高津区>「わんわんパトロール」がスタート~安心・安全な地域づくりの一助に

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<川崎市高津区>「わんわんパトロール」がスタート~安心・安全な地域づくりの一助に
出発式に参加したTWPのメンバーら

5月13日 出発式

 愛犬と散歩をしながら地域の見守りを行う「わんわんパトロール」の活動が高津区でスタートした。5月13日には高津警察署で出発式が行われ、今中隆洋署長が「(愛犬との散歩を)街の隅々までに至る犯罪抑止効果に繋げてもらえれば」などとコメントし、高い期待を寄せた。

 「わんわんパトロール」は犬の散歩時に飼い主が自主的な防犯・見守り活動を行うことで、犯罪が起こりづらい地域作りを目指す取り組みの呼称。高津区では過去にNPO法人の「防災・防犯ネットワーク」がこの活動を手掛けていたが一定の成果があったとして2023年秋に終了。今回は区民有志らによる新たな取り組みとして約1年半ぶりの「再始動」となった。

通称は「TWP」

 「TWP(高津わんわんパトロール)」として、新たな門出を迎えたこの活動。会長を務める市原敬一さん(溝口在住)は、地元の愛犬家に対して「負担にならない程度のボランティアとして協力を」と参加を呼び掛ける。具体的には貸与される揃いのロゴ入りTシャツなどを着用して愛犬と散歩をしながら地域の安全を見守るパトロールを各自が実施する。その際、登下校時の子どもの積極的な見守りや、不審者や犯罪、事故などを見かけた場合の110番通報、火事や救急車が必要な場合の119番通報、老若男女問わず困っている人を見かけた場合の関係行政機関への連絡などを行っていく方針。民生児童委員なども務める市原さんは区内すべての小学校へ出向きTWPの活動等についてのPRを順次行っており「困った時に駆け込む『子ども110番』のような役割。犯罪に巻き込まれそうになったり危険を感じた時、即座に犬を散歩している人にSOSを出してもらえれば」と話す。

犯罪評論家の秋山博康氏がアンバサダーに

 また組織発足にあたり「リーゼント刑事」の愛称で知られる犯罪評論家の秋山博康氏をアンバサダーに招聘。さらに高津区ゆかりのプロレスラーの永田裕志選手と大原はじめ選手を特別アドバイザーに迎え入れるなど話題性や広報にも注力した。市原さんは「TWPメンバーが不審な場面や危険な場所を見た際にはどんな些細な事でも通報し、それがきっかけで事件や事故を未然に防げた時は広く報じてもらう事で、結果的に高津区の犯罪抑止力向上に繋がるのでは」と狙いを明かす。

 13日の出発式には高津警察署の今中署長や永田・大原両選手をはじめTWPの一員として既に活動している愛犬家が参加。地域の期待を感じ取ったメンバーは「車やバイクに乗っていては見落としがちな街の隅々にまで注意を払い安心・安全な地域づくりの一助になれれば」などと話し、気を引き締めていた。

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神奈川県川崎市高津区

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公開日:2025-05-27

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