今年は戦後80年。港北図書館では「戦後80年横浜と戦争」をテーマにしたパネル展を2階で開催している。
5月29日の横浜大空襲にあわせ20日から展示を開始。市国際局が制作したパネル7点と、横浜での空襲や戦争に関わる書籍20冊ほどが並ぶ。パネルでは横浜大空襲の被災状況、疎開生活の体験談、市内各地に今も残る空襲の痕跡などを紹介。港北区内に関わるものでは、慶應大学の地下の日吉防空壕に、海軍の大本営が置かれていたことも展示されている。
来館した70代の男性は「横浜の空襲がこんな風だったことを初めて知った。実際に爆弾が落ちてきてものすごい恐怖だったろう」と思いを馳せた。また従軍していた父の思い出にふれ「ジャングルの中で死体をたくさん見たと、戦争はもう絶対に嫌だとよく言っていた。戦争はダメだ」と話した。冨田育子館長は「パネルには直接人の言葉で語られている部分もあり、胸に響くものがある。空襲があったことを知らない方もいるので、より自分事として関心を持つきっかけになれば」と話している。
展示は7月7日(月)まで。今後も戦争に関連した企画を予定している。問い合わせは同館【電話】045・421・1211。