インドの伝統的な祭り「ラタジャトラ」
「世界平和」に願い込め
インドの伝統的な祭り「ラタジャトラ」が6月29日(日)、川崎市役所広場で開かれる。高さ約3mの山車の練り歩きが行われるほか、阿波踊り、日印両国の子どもたちが互いの国の歌を披露する。世界のさまざまな場所で戦争や紛争が起こる中、「こういう時代だからこそ、みんなが仲良くすることが大事。祭りを通じて神様に平和を祈願してもらいたい」と主催するOCJ(オディサ コミュニティ ジャパン)代表のプラティマ・ベヘラさん(51)は願いを込める。
ラタジャトラは、インド南東部オリッサ州で6月から7月に行われ、現地では毎年100万人以上の人出で賑わう。世界170カ国でもまつりは実施され、日本では愛知県などでも行われている。川崎では2012年から開催されている。
市役所広場から東田公園まで
開催当日は、ヒンドゥー教の神「ジャガンナート」「バラバドラ」「シュバドラ」を乗せたカラフルな山車を伝統音楽に乗って踊り、歌いながら巡行する。市役所広場を出発し、銀柳街や仲見世通りなどを経て、東田公園まで練り歩く。
文化交流ステージは見どころ
文化交流イベントも行われ「日本の子どもたちがインドの歌を歌い、インドの子どもたちは坂本九の『上を向いて歩こう』を披露する文化交流ステージは見どころ」と、ベヘラさんはいう。イベント前には大使館関係者友好セレモニーも行われる。べヘラさんは「普段はヒンドゥー教の人以外は入れない寺院に安置されている神様が年に一度外に出る日。民族や宗教を超えて多くの人が集まって、神様に触れて楽しんでもらえれば」と語る。
開催時間は午後2時から6時。
詳細は公式ウェブサイト(http://odishajapan.org/)で確認できる。