刀絵作家・宮本さん(横浜市泉区在住) 作品を鶴岡八幡宮に奉納
泉区在住の刀絵(切り絵)作家・宮本なるさんがこのほど、作品を鎌倉・鶴岡八幡宮に奉納し、同神社で8月6日(水)から9日(土)まで開かれる恒例の「ぼんぼり祭」で作品が参道に並ぶ。
この祭りは毎年、立秋の前日から源実朝の誕生日とされる8月9日まで行われているもの。期間中は参道に鎌倉ゆかりの各界著名人などから寄せられた書画約400点がぼんぼりに仕立てられ、にぎわいを見せる。
ニニギノミコトをモチーフに「お米のありがたさ」
毎年、思いを込めた作品を奉納してきた宮本さん。今年は米の価格高騰に思いを馳せ、「改めてお米が私たちにとって尊く、ありがたいものであるかを実感しました」と思いを語る。
作品名は「天孫稲祈(てんそんいのり)」。稲作の神ともされるニニギノミコトをモチーフに、「天の逆鉾(さかほこ)」と稲穂を手にしている様子を表現した。
「泉区で暮らす中で日々、自然の恵みや地域に息づく暮らしの豊かさにふれる」と宮本さん。「神話では稲が天からの恵みとしてもたらされ、『民が豊かになる』とニニギノミコトが笑んだそう。そんな場面に、現代の祈りを重ねました」