横浜国立大学のサテライト施設YNU BASE HAZAWAで7月25日、「ボランティア入門講座in羽沢」が開催された。神奈川区社会福祉協議会と横浜国立大学の連携による初の試み。
同講座は、羽沢地域の住民および学生のボランティア発掘を目的としている。ボランティア活動への興味はあるものの不安を抱える人、活動の種類を知りたい人などを主な対象とし、当日は羽沢地域在住者を中心に6人が参加した。区社協が運営する神奈川区ボランティアセンターと神奈川区移動情報センターが主催し、神奈川区多文化共生ラウンジ、横浜国立大学地域連携推進機構が共催。
区ボラセンによると、神奈川区全体のボランティア登録者数は個人で194人。地区別では三ッ沢が18人で最も多く、10人を超える地区は全22地区中6地区にとどまる。羽沢地区の登録者数は5人と他地区に比べて少ない現状を踏まえ、講座ではボランティア活動の種類や「ボランティアの4原則」などが詳しく紹介された。
地域で実際にボランティア活動に取り組む人々も登壇し、それぞれの活動内容や心境を語った。元羽沢南町内会会長・前地区社協会長の和田勝己さんは「農園作物育て隊」として子どもたちと野菜を育てる活動を紹介。また、「すくすく子がめ隊」として子育て支援活動を行う城田裕代さんは、自身の活動について「始める前は赤ちゃんの相手だけだと思っていたが、年上の参加者やママさん世代など、幅広い世代の人と交流できるのが楽しい」と、活動開始前後の心境の変化について率直に語った。

意見を出し合う参加者たち
さらに多文化共生ラウンジの職員も登壇。活動内容について説明したあと、参加者間での意見交換の時間を設けた。話し合いでは参加者同士で意見が合致し、今後のボランティア交流につながった例も見受けられた。羽沢南在住の白勢美智子さん(73)は「友人がボランティアをしていて楽しそうに感じたため参加してみた。ボランティアと一口に言っても、本当にさまざまな種類があるのだと学んだ」と感想を述べた。区社協の担当者は「ボランティアは続けることが大切。無理せず、細く長く活動してほしい」と参加者へ呼びかけた。