カワサキ文化公園
川崎市が「若者文化創造発信拠点」として京急川崎駅前に整備した「カワサキ文化会館」の閉館に伴い、新たな拠点となる「カワサキ文化公園」が9月21日(日)にオープンする。バスケットコートやダンススタジオなど「文化会館」の機能に加え、BMXやスケートボードの設備など、機能を拡充するという。
バスケットボールやダンスなどを楽しめる空間として地域に定着した「カワサキ文化会館」は、地域の再開発事業のために9月の閉館が決まっている。そのため、川崎市は2024年6月に新たな拠点として幸区幸町の国道用地への移設を決め、2025年6月には新拠点を運営する事業者を(株)ディー・エヌ・エー(DeNA、本社・東京都渋谷区)に選定。同社が新施設の整備を進めていた。
著名選手も練習に
DeNAの担当者によると、「カワサキ文化公園」は約1660平方メートルのスペース内に、屋根付きのセンターコートなど3種類のバスケットエリアと、1度に3人がスケートボードを楽しめる専用設備「ランプ」などを整備する。
ダンスやブレイキンなどの練習ができる屋内ダンススタジオは大、小3種類の空間を整備し、大スタジオは一部をガラス張りにするため、中の様子が見られる。担当者は「『文化会館』には著名選手もよく練習に来るので、施設全体のアピールにつながると思う」と期待を込める。
同社は現在、男子バスケットボール・Bリーグ1部の川崎ブレイブサンダースのアリーナを中心とする複合施設の開業を目指す「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」に関しても、京急電鉄と共に事業を推進している。担当者は「5年後の新アリーナの開業を見据え、バスケはもちろんBMXやダンスなど、川崎のアーバンスポーツカルチャーを醸成する拠点にしていきたい」と話している。