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南永田山王台連合町内会 「お出かけ号」が始動  ワゴン型バスで実証運行<横浜市南区>

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南永田山王台連合町内会 「お出かけ号」が始動  ワゴン型バスで実証運行<横浜市南区>
実証運行する「おでかけ号」

南区の永田・山王台地区で8月1日からワゴン型車両の乗合バス「おでかけ号」の実証運行が始まった。運行に先駆け7月31日、永田地域ケアプラザでお披露目式と試乗会を実施した。南永田山王台連合町内会地域交通委員会(岩田春男委員長)のメンバーや地域住民、行政関係者ら約50人が集まり、念願の実証運行開始を祝った。

おでかけ号は、従来の「横浜市地域交通サポート事業」の支援内容をさらに拡充させ今年度から始まった「みんなのおでかけ交通事業」を活用する。南区内では三春台・清水ケ丘地区で4月から実証運行が始まった「おおたループバス」に続き2例目。目標とする収支率(支出に対する収入の割合)は、1年目が25%(必要利用人数1日38人)、2年目が35%(同53人)。実証運行は2年間の予定で、利用者数や需要に合った運行内容かなどを検証する。

お披露目式の様子

車両は乗客定員9人のワゴン型で、国際自動車(株)横浜=六ツ川=のドライバーが運行する。京急弘明寺駅近くの「弘明寺口」と永田地域ケアプラザを結び、1周18か所に停車する。平日の午前9時から午後5時まで運行し、1日14便(30分間隔)。運賃は大人300円(高齢者割引あり)、12歳未満の小児150円。

同連合町内会内は坂道が多く、日常の買い物や通院に不便を感じる高齢者が多かった。山王台地区は、2001年から路線バスの誘致に向け活動していたが、実施には至らなかった経緯がある。

19年からは永田地域ケアプラザの「おでかけ会議」のテーマの1つに「公共バス」をあげ、議論を重ねてきた。ようやく24年にコミュニティバスの提案が市からなされ、同連合は地域交通委員会を発足。実証運行に向け本格的な活動を開始した。同委員会の山内佐敏事務局長は「ようやくスタート地点に立った。多くの方に利用していただき、本格運行につなげたい」と話した。

国際高生がデザイン

運行車両のラッピングデザインは横浜国際高校=六ッ川=美術部のデブナム 凛々子 アーネッタさん(3年)と片山日夏莉さん(同)、同校2年の永江椿さんの3人が手がけた。雲を模したフォントや地域のシンボル・鉄塔山や、蝶・風・夢をモチーフに親しみやすいデザインを心がけたという。お披露目会に代表して参加したデブナムさんは、「大変なこともあったが、楽しんでデザインできた。光栄に思っている」と話した。

岩田委員長から感謝状をうけとるデブナムさん(左)

住所

神奈川県横浜市南区

公開日:2025-08-14

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