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<申込不要・見学無料>川崎市中原区・常楽寺で24年ぶりに文化財を公開【10月11・12日】

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<申込不要・見学無料>川崎市中原区・常楽寺で24年ぶりに文化財を公開【10月11・12日】
左上から時計回りに木造・十二神将立像(丑神将)、木造釈迦如来像、木造・十二神将立像(巳神将)、本堂の隣に建つ宝仏殿

文化財 特別公開

 地域の貴重な文化財を多くの人に知ってもらいたい――。通常は非公開としている常楽寺(宮内4の12の14)の文化財が10月11日(土)・12日(日)に特別公開される。春日神社氏子会が主催し、常楽寺や宮内自治会、市教育委員会、文化財ボランティアが協力。一般に文化財が披露されるのは2001年以来、24年ぶりになる。

「木造・聖観世音菩薩立像」「木造・釈迦如来坐像」など

 今回特別公開されるのは、一本造・彫眼で、平安時代末期(12世紀ごろ)に制作された「木造・聖観世音菩薩立像」や、寄木造・玉眼で、室町時代(14世紀ごろ)に制作されたと考えられている「木造・釈迦如来坐像」などの文化財。高さ88・6〜99・5cmの「木造・十二神将立像」も、寄木造・玉眼で室町時代(15世紀ごろ)の制作で、十二体そろうのは珍しいという。この十二神将像の胎内には墨書きされた木製銘札が納入されていて、これによって願主や修理の経過など、宮内地区を中心とした庶民の信仰の歴史を知ることができる。

 常楽寺の本堂と並んで建つ宝仏殿には数多くの文化財が所蔵されており、その中の幾つかの仏像については教育委員会から川崎市重要歴史記念物に指定されている。

「地域の財産、知って」

 1968年に解体修理された際、壁や襖に漫画が描かれたことから「まんが寺」として地域の人たちに親しまれている常楽寺。文化財が一般に公開されるのは、24年前に教育委員会が指定文化財等現地特別公開を実施して以来となる。きっかけは春日神社氏子会副会長の島田政則さん(63)が発した「このままでは忘れられてしまうのではないか」という一言だ。島田さんは「昔から暮らす人でも子どものころに見た記憶があるという程度。新しく宮内に転居してきた人たちはほとんど知らない。地元に文化財があることを知ってほしい」と思いを込める。常楽寺の住職に相談すると、特別公開を快く了承してくれた。

申込不要・見学無料

 特別公開の実現に向けて話はとんとん拍子に進み、開催への実務的な部分は教育委員会に依頼。この貴重な機会に多くの人に見てもらいたいと考え、公開日は敷地が隣接する春日神社の秋季例大祭に合わせた。

 午前10時から午後3時(最終入場は2時45分まで)。申し込み不要で見学無料。本堂を見学する際には靴下を着用する必要がある。

 問い合わせは生涯学習部文化財課【電話】044・200・3305(平日午前8時30分から午後5時15分)。

開催日

2025年10月11日(土)~2025年10月12日(日)
午前10時~午後3時
(最終入場は午後2時45分まで)

住所

神奈川県川崎市中原区宮内4-12-14  常楽寺

費用

見学無料

問い合わせ

川崎市 教育委員会 文化財課

電話

044-200-3305

044-200-3305

平日:午前8時30分~午後5時15分

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公開日:2025-10-05

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