伊勢原市岡崎にある「あかちゃんえほんや」。絵本を使った子育てを伝える「待ちよみ絵本講師」として全国を飛び回り活躍する内田早苗さんが運営する赤ちゃんの絵本専門店です。
自宅を改装した店舗は、約8坪とこぢんまりしながらもカラフルな棚にわくわくが詰まった空間。SNSで店を知り、都内をはじめ、広範囲から足を運ぶ人が多い。
専門家が選ぶ、特別な700冊
主に0歳から3歳までの子どもと家庭を対象に、内田さんが選んだ約700冊の絵本を揃えています。一般的な書店では見つけにくい本も多く、希少な存在です。絵本選びの「カウンセリング」を重視し、すでに持っている本などをヒアリングし、内田さん自らその子に合った絵本を提案。「1万円分選書してほしい」といった依頼も多いといいます。
「絵本を家でどう使うかが大事。赤ちゃんの時期は、大人が言葉をかけたり、絵本を読み聞かせたりすることが、子どもの言語能力や読解力を育む上で非常に重要」と話します。しかし、「心の育て方」や「言葉の育み方」について学ぶ機会があまりにも少ない。そんな思いから産休・育休中の親を対象に、絵本の選び方や子育てについて学べる教室も開催しています。
9月から自由に本を読んだりおしゃべりしたりできる休憩スペースも創設。「絵本を通じて、子育ての楽しさを知ってもらいたい」と笑顔。月・水・木の午後1時〜6時営業。インスタグラム「あかちゃんえほんや」

子どもが自由に触って読める絵本のほか、大人向けの小説や育児雑誌も。