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藤沢市アートスペースで企画展<熱気の向こうの白と黒―ビッグ錠と風間サチコ異食なふたり>

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藤沢市アートスペースで企画展<熱気の向こうの白と黒―ビッグ錠と風間サチコ異食なふたり>
風間サチコ《人外交差点》2013年 Collection: Queensland Art Gallery |Gallery of Modern Art © Sachiko Kazama Photo: QAGOMA

 辻堂神台の藤沢市アートスペースで10月11日(土)〜12月21日(日)、企画展「熱気の向こうの白と黒―ビッグ錠と風間サチコ異食なふたり」が開かれる。

昭和の熱気を振り返る

 グルメ漫画の金字塔『包丁人味平』の作画で知られる漫画家のビッグ錠さんと、漫画に影響を受けた作風で社会風刺を込めた木版画が注目を集める現代美術家、風間サチコさんが共演。黒いインクの漫画と一色刷りの木版画、白と黒で構成される2人の作品を通し、熱気があった高度経済成長期を振り返り、当時の社会を多角的に見せる。

3部構成で

 第1章「高度経済成長の熱気」では、ビッグ錠さんの『包丁人味平』『釘師サブやん』の原画47ページが展示される他、風間さんの縦180cm、横360cmの超大作『人外交差点』などが展示される。

 第2章「エネルギーの白と黒」では、ビッグ錠さんが発電所の仕事を取材した『発電ドクター走る!』『電気ロード見聞録』の原画12ページが公開される。風間さんの作品では黒部ダムをめぐる『クロベゴルト』シリーズ2作品などを展示し、エネルギー開発の側面に迫る。

ビッグ錠『包丁人味平』(作・牛次郎/画・ビッグ錠)©Ryupro,Inc.

 第3章「ふたりの視点― 戦争」では、ビッグ錠さんの自身の幼少期をモデルに戦中・戦後を描いた少年の話『風のゴンタ』の紙芝居と、風間さんが飼っているドジョウを兵隊に見立てた漫画『ドジョ戦記』複製画と同作の関連資料、ドローイング作品などが展示され、戦争に対するそれぞれの視点が示される。

 同館担当者は「2人の技法は違うけれど、どちらも社会のひずみを多角的に描いている。直筆画も展示するので生の技術を体感してほしい」と来場を呼びかけている。

 月曜休館(祝日の場合は火曜休館)。開館時間は午前10時から午後7時まで。観覧無料。問い合わせは同館【電話】0466・30・1816。

 

開催日

2025年10月11日(土)~2025年12月21日(日)
月曜休館(祝日の場合は火曜休館)。開館時間は午前10時から午後7時まで。

住所

神奈川県藤沢市辻堂神台 藤沢市アートスペース

費用

観覧無料

問い合わせ

藤沢市アートスペース

電話

0466-30-1816

0466-30-1816

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公開日:2025-11-01

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