八王子の魅力を発信し地域活性化につなげようと、JTB東京多摩支店と多摩美術大学が連携して制作した「街ガチャ」(カプセルトイ)の販売がこのほど始まった。磯沼ミルクファームや高尾駅天狗像などの市内の観光スポットや人気店をモチーフに、学生たちがデザインしたアクリルキーホルダーとミニブックレット全10種をランダムに封入。JTB八王子北口店や同大八王子キャンパス、高尾山口観光案内所などに2026年4月24日(金)まで設置されている。
同支店では多摩地域の魅力の再発見や地域課題の解決につながる取り組みを模索する中で、近年人気のカプセルトイに着目。(一社)日本ガチャガチャ協会を通じて、各地の「街ガチャ」を手がける株式会社funboxとの連携を取り付け、「街ガチャin多摩」を企画し、その第1弾に八王子を選んだ。制作に協力したのは、同大の学生サークル「絵本創作研究会」。今年3月にJTBから大学を通じて提案があり、学生たちが「ぜひ挑戦してみたい」と快諾したことで、産学のコラボレーションが実現した。街ガチャと学生のコラボは初という。
「八人の王子」が登場
学生たちはJTBの担当者と半年にわたりテーマやデザインの検討を重ね、モチーフになる事業所への許可交渉にも同行。「八人の王子様」をテーマにしたストーリーを創作して、商品やポップに落とし込んだ。8人の王子には性格なども設定されており、ミニブックレットで紹介。「シークレット」も2種類用意した。JTBの小木田美緒さんは「ガチャを回す楽しさだけでなく、八王子の魅力を伝えてモチーフになった施設や事業所に実際に足を運びたくなることにこだわった」と語る。サークル前代表の新妻杏樹さん(4年)は「自分たちが作ったものが世に出る感動とやりがいを感じた。市外の人が八王子を巡るきっかけとなり、地元の人もうれしくなるような商品になれば」と期待、「ぜひ8人の中から『推し』を作って」と呼びかける。
1回300円で、各種スマートフォン決済に対応(現金不可)。問い合わせは同支店【電話】042・521・5550。












