交通網の充実や将来の交通課題への対応
真鶴町は2026年10月1日から12月末までの平日、真鶴タクシー(有)の車両をコミュニティーバスとして運行する実証実験を行う。既存の交通機関に加えて車両1台を運行し、交通網の充実や将来の交通課題への対応を図る。真鶴町によると、タクシー利用のバス運行は神奈川県内でも珍しいという。
真鶴町内では伊豆箱根バスと町が運行するコミュニティーバスで合計54便が走るが、ダイヤや路線ごとの運行本数にばらつきがある。実証実験はこれら課題を解消し、「どこのバス停でも1時間に1本」の移動手段確保を目指す。
ドライバー不足による路線バスの減便や撤退が全国で進む中、実証実験ではタクシー会社と連携して町民の交通手段の維持に取り組む。町は車両維持費などの観点から将来的にコミュニティーバスの小型化も視野に入れており、実際の需要や適正な車両定員なども検証していく。
スーパー経由の2路線
実証実験は主に日中の買い物客が集まるスーパーを経由する2路線で、午前10時から午後5時に実施。ルートは、町民体育館と小田原百貨店パントリー真鶴店を結ぶ「岩方面」が往復各4本(停留所18カ所)、小田原百貨店パントリー真鶴店を発着点に半島を回る「半島方面」が時計回りと反時計回りの各2本(停留所12カ所)。
使用車両は側面に「実証運行実施中」と書かれたシートが張られた4人乗りタクシー1台。既存のバス停留所から1回200円で利用できる。
真鶴町都市計画課の担当者によると、タクシー車両を利用したコミュニティーバスは県内でも珍しいという。「既存バスが走っていない時間帯の隙間を埋め、町民の利便性を高めたい。実施期間の延長も視野に入れつつ、将来の持続可能な交通計画につなげていきたい」と話している。











