今年が明治元年(1868年)から150年の節目にあたることを受けて、当時の様子や歴史について区民に知ってもらおうという「明治・横浜・彩色写真展」が、9月1日から瀬谷図書館の玄関ホールで始まった。会期は9月30日(日)まで。
展示されているのは、明治期の彩色写真の複製。市立図書館が所蔵する原本を、富士ゼロックス(株)が細部まで忠実に再現したものだ。彩色写真はモノクロ写真を絵具で色づけしており、幕末から明治にかけて数多く制作された。これらをまとめたアルバムが、土産物として外国人から人気だったという。
同館ホールには、日本初の西洋式庭園とされる山手公園、芝居小屋が立ち並ぶ伊勢佐木町、景勝地として人気があった根岸湾、現在の桜木町駅の場所にあった横浜駅など約25点が並ぶ。また、幕末や明治維新に関連する書籍や写真集も合わせて展示されている。
見学していた男性は「読んでいる小説が明治の横浜について書いており、写真と符合する記述があった。幕末が舞台の大河ドラマも見ているので、(展示は)とても興味深い」と話した。
問い合わせは同館【電話】045・301・7911。