メアリー・カサットは、あのエドガー・ドガをも魅了したことでも知られる女性画家。明るい色彩で家庭の情景を描き、独自の画風を確立しました。特に母子を温かい眼差しで捉えた作品は人々の共感を呼び、その名を不朽のものとしました。女性の職業画家がまだ少なかった時代に、さまざまな困難を乗り越えて意志を貫いたカサットの、力強いエレガントな生き様は、現代の私たちにも勇気を与えてくれるでしょう。愛にあふれるカサット芸術の神髄にぜひ触れてみて。自分だけの世界に浸り鑑賞したい方は、館内で貸し出される音声ガイダンスがおすすめ。女優の小雪さんも登場しますよ。
【体験レポ】6月開催を前にたまたま訪れたNYメトロポリタンミュージアム。メアリー・カサットはペンシルバニア出身なのだから、さぞかし1点くらいは作品が展示されているのでは、いや展示されているはず、と期待しながら観覧していた。遠目にも「あの色合いはひょっとしてカサット!」と近づいてみたら案の定。1点どころか区分けされている部屋まるごとカサットの作品でした。撮影してきた写真は、横浜には来ないようですから、どうぞご堪能くださいませ。 M.Yamamoto