宮永岳彦記念美術館(秦野市鶴巻北3の1の2)で1月12日(土)から6月2日(日)まで、「こどもの世界展」が開催される。
宮永岳彦氏(1919〜1987)は、「光と影の華麗なる世界」と称される美人画や「ぺんてるくれよん」の童画などで知られる、秦野市にゆかりの深い洋画家。2度の兵役後に実家のある秦野に帰り、名古木のアトリエで15年間創作活動を続けた。油彩画をはじめ、ポスターや表紙画、挿絵、水墨画など手掛けた作品は多岐に渡る。
今回は、同氏が楽しんで生涯描き続けたという「こども」がテーマ。蝶々を追いかけたり、きれいな花にうっとりしたりといった子どもたちの姿を描いた作品が多数展示される。同氏は、終戦間もない社会に光を灯したいという想いや、豊かになった社会においては、人々の心を温めたいという想いを込めて描いていたという。
主催の秦野市生涯学習文化振興課は「エピソードを添えて、想いや人柄が伝わるような展示にした。ぜひ気軽に来て欲しい」と話している。
開館は午前10時から午後7時まで。月曜休館(祝日の場合は翌日)。観覧料300円。問い合わせは同館【電話】0463・78・9100へ。