桜木町駅から横浜駅方面に延びる東急東横線跡地の高架橋。桜木町駅から紅葉坂交差点までの約140mが2019年7月16日に歩行者専用道路として供用開始された。
これは横浜市が進める東横線跡地整備事業の一環。東横線は2004年2月みなとみらい線と相互直通運転を行うため、東白楽駅付近から横浜駅間を地下化するとともに、横浜駅から桜木町駅間は1月末で廃線になった。
横浜市は、地下化区間(約1.4㎞)を「東横フラワー緑道」として整備し2011年4月に全線開通。一方、横浜駅から桜木町駅間の廃線区間(約1.8㎞)は「緑あふれる魅力的な歩行者空間」として2004年度に事業を開始したが、並走するJR線や国道16号線の安全性確保、また予算の問題などから整備が進んでいない。市は2021年度までに整備する予定としているが、残りの部分については、設計も含めて具体的な計画はこれからだ。
歩く仕掛け、課題に
横浜市道路局企画課では今回完成した歩行者道路について「これまでにない景色が広がっている」と利用を呼びかける。また、飲食ブースを設置するなど「歩いてもらえる仕掛けづくりが欲しい」としており、魅力ある空間づくりを進める方針だ。