明治から昭和にかけて約70年間にわたり、市民の足として活躍した路面電車「横浜市電」を保存展示している「横浜市電保存館」(JR「根岸駅」、市営地下鉄「吉野町駅」などからバス)が、1月28日にリニューアルオープンしました。
市電廃止から44年が経過し、市電そのものを知らない世代が増えてきた現状をうけて行われた今回の改修。国内最大級となる7両の保存展示車両はそのままに、倉庫やジオラマの一部などを「歴史展示コーナー」「市電シミュレーター」「映像シアター」に新設しました。
歴史展示コーナーは、写真、地図を中心としたパネルや実物の乗車券などの資料をショーケースで展示し、横浜の都市発展と市電との関わりを分かりやすく解説しています。映像シアターでは、80インチの大型モニターで市電から地下鉄まで11タイトルの映像を見ることができます。市電シミュレーターは、昭和40年代の横浜の街並みをCG映像で再現し、運転を体験することができます。またNゲージ鉄道模型は、全面改修したパノラマで新車両の走行を楽しめるほか、OゲージやHOゲージのジオラマもあります。
リニューアルを記念して2月12日(日)まで、横浜の地名の由来など、さまざまな歴史の謎を地図を中心に解説したパネル展「地図で謎解き横浜ミステリー」を実施しています。また2月4日から3月18日の隔週土曜日には、市電保存館入口の建物2階にある「しでんほーる」で、横浜の歴史と市電の関わりについて学ぶ「しでんほーる連続講座」が開催されます。
【しでんほーる連続講座】13時30分から15時/入館料のみ/当日先着45名
第1回/2月4日(土) 国吉直行さん(元横浜市都市デザイン室長)
第2回/2月18日(土) 岡田直さん(横浜都市発展記念館 調査研究員)
第3回/3月4日(土) 西川武臣さん(横浜開港資料館・横浜都市発展記念館副館長)
第4回/3月18日(土) 齋藤大起さん(神奈川新聞 文化部記者)