東京都では毎年10月から11月を「東京文化財ウィーク」と位置づけ、都内全域の文化財の公開や様々な企画事業を実施しています。多摩市でも現在、旧多摩聖蹟記念館(連光寺5の1の1都立桜ヶ丘公園内)で全国初となる特別展「生誕130年没後60年記念 関根要太郎展」が開催されています。入場無料。
関根要太郎は、同館の設計者で、りそな銀行の前身銀行の一つである不動貯金銀行支店を中心に、100件以上の建物を建て、日本建築学会の理事等も務める他、京王閣や仁壽講堂といった当時の有名な娯楽施設を設計した人物です。今回の特別展では、それらの建物や同館がどのような背景のもとに設計されたのか、自伝『生ひ立ちから今日まで』を手掛かりに、第二次世界大戦前に建築雑誌等に紹介された建物・図面等のパネルを中心に、関根要太郎の前半生を紹介します。期間は12月22日(日)まで。午前10時〜午後4時。毎週月・水曜休館日
年に一度の特別公開
また小野神社(一ノ宮1の18の8)では11月10日(日)午前10時〜午後3時、都指定有形文化財「木造随身倚像(ずいしんいぞう)」が特別公開されます(雨天の場合は公開時間等変更・中止等あり)。普段は非公開の中で年に一度、この日しか公開されない文化財だ。当日は現地で学芸員の解説あり。
いずれも問い合わせは市教育委員会文化財係【電話】042・338・6883へ。