神奈川県本庁舎「キングの塔」が国重文に指定 塔もつ庁舎建築の先駆け

神奈川県本庁舎「キングの塔」が国重文に指定 塔もつ庁舎建築の先駆け

県庁本庁舎正面からの外観(11月1日撮影)

 神奈川県庁舎がこのほど、国指定の重要文化財に指定されることがわかった。10月18日に開かれた国の文化審議会で文部科学大臣に重要文化財に指定するよう答申された。官報に掲載されることで指定される。

 対象は、愛称「キングの塔」を持つ県庁本庁舎。東西の自動車庫各1棟と外塀1基、建築図面230枚、建築模型1基も含まれる。県庁舎は1928(昭和3)年の竣工で神奈川県の所有。建設当時、公募による設計コンペで一等となった小尾嘉郎案をもとに、県庁職員が実施設計を行った。耐震・耐火に優れた鉄骨鉄筋コンクリート構造を採用しており、この造りは当時の官公庁舎としては最初期の例という。また象徴的な塔をもつ庁舎建築の先駆けで、内装には和風を基調とした優れた意匠を見せる。設計競技から竣工にいたる一連の資料が保存されていることも文化財としての価値を高めている。

 現在、庁舎の正面玄関には県庁舎の重要文化財指定を祝う立て看板も。県総務局は、文化財価値は国で審議するものとしつつも、「後世に遺していく価値のあるものと国も認識しているのだろう」と話していた。

住所

神奈川県横浜市神奈川県庁

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