歴史に文化にグルメ、生麦をたっぷり味わう一日に。京急生麦駅前で11月23日午後0時30分から、周辺の有志約20店舗などが集まる初企画「WAKUWAKU生麦de事件まつり」が開かれます。当日の午前中は、生麦魚河岸通りで恒例の「旧東海道まつり」があり、両イベントがスタンプラリーなどで連携。周遊性も高めるなど工夫を凝らしています。
生麦de事件まつりを主催するのは、生麦駅前通り商友会。同会加盟店舗も所属する生麦盛り上げ隊が発案しました。
同隊は、商店主ならではの専門知識などを伝授する講座「まちゼミ」を2017年から継続。キリンビール横浜工場や京浜急行も加わり、横のつながりが強化される中、「イベントもやりたい」という声が上がっていたといいます。
企画については、薩摩藩士が大名行列に入り込んだ英国人を切りつけた「生麦事件」に着目。日本が近代国家の道に進む歴史的分岐点だったにもかかわらず、「外国人が切られたくらいしか知らない人が多い」とし、地元を知り愛着の醸成を目的に考案しました。
開催時間ずらし実現
開催にあたっては、毎年多くの人出でにぎわう旧東海道まつりとの連携を模索しました。
隊長の松野良明さんは、「もともと素晴らしいイベントだと思っていた。魚河岸らしい午前中の企画なので、昼からの開催にすることでコラボできないかと考えた」と話しています。
踏切越しのホコ天
当日は会場として、駅西口側の岸谷商栄会にも場所を借り、踏切越しの歩行者天国を実施します。
通り沿いに設置する各店の出店ブースに生麦事件の解説などを掲示。学びながら楽しめる仕掛けも作りました。
販売する商品も、「西郷どんのあおさ汁」「薩摩焼酎飲み比べ3点セット」など各店で工夫。こども縁日や鶴見警察による子ども用制服の記念撮影、キリンビール横浜工場のハンドルキーパー運動などもあり、生麦事件参考館も一日開館します。
児童考案の商品も
会場では、生麦小学校の6年生が取り組んできたキャリア教育の成果も披露されます。周辺4店舗と共同開発したパンや和菓子などを販売。まちの人たちにインタビューして作成した動画上映も行われます。
開催時間は午後0時30分〜4時。小雨決行・雨天中止。主催者は現在、当日参加可能な有償ボランティアも募集しています。詳細・問い合わせはホームページ【URL】https://nmjiken.wixsite.com/matsuri2019
鮮魚に青果 魚河岸にずらり
毎年、通りを埋め尽くすほどの熱気であふれる「生麦旧東海道まつり」は、23日午前8時〜午後1時まで、JR鶴見線国道駅すぐの生麦魚河岸通りで開催されます。生麦第一地区連合会が主催。
かつて江戸城に食べ物を献上していた御菜八ヶ浦の一つ生麦に、「もっと活気を」と9年前、生麦魚介商組合が企画したイベントが前身です。
当日は豊洲から仕入れた魚介類をはじめ、青果などが並ぶほか、行列のできる名物のあなご天ぷらや生麦丼なども販売。ゲームコーナーやステージ企画もあります。雨天決行。問い合わせは同連合会・内田さん【携帯電話】090・2942・4299。