みんなで連携
昨秋の台風で大きな被害を受けた箱根の復活を目指し、小田原箱根商工会議所会員の若手と箱根地域の事業者有志が「はこねすきプロジェクト」を結成し、活動をスタートさせた。一部区間で不通となっている箱根登山鉄道の復旧支援や景観の復活を目的に、行政や企業、団体、町民と連携し取り組む。
自然発生的なプロジェクト
昨年10月の台風19号は箱根町内に甚大な被害をもたらした。特に登山鉄道は、土砂崩れの影響で現在も一部区間が不通となっており、町民生活や観光に大きな影響を及ぼしている。そんな状況の中、自分たちにできることはないかと、自然発生的に声を上げ、商議所の後押しもあり結成されたのが同プロジェクトだ。
メンバーらは昨年11月頃から、10日に1回程度集まり支援活動について話し合いを持ってきた。その中で、箱根の森小学校に通う戸塚咲樹さんの箱根美化ポスターに描かれた、被害が起こる前の美しい箱根の姿に「この景観を一刻も早く復活させようと結束した」とメンバーの一人は振り返る。作者の戸塚さんや学校の理解を得てポスターをプロジェクトの御旗、タイトルをプロジェクトの名称にした。
チャリティーイベントなどを開催
具体的にはチャリティーイベントや箱根美化清掃活動の実施、箱根登山鉄道沿線での植樹支援、店舗や事業者などへのポスターやPOPの掲示・募金箱の設置の協力呼びかけなどを行う。すでに、町内の事業者や団体等から協賛の申し出やチャリティーイベントの開催など支援のための活動は広がりを見せている。「皆で協力し箱根は頑張っている。若者らしくアイデアを出し合い、私たちができることで役に立つなら力になっていきたい」とメンバーは話す。
募金受付中
現在、同プロジェクトでは募金を呼びかけている。個人は一口5千円、法人は一口1万円。寄付金は、箱根トラスト(箱根町資源保全基金)を通じて登山鉄道復旧ほかに役立てられる。