新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めようと、横須賀市の上地克明市長は今月18日、市主催のイベント・集会を中止または延期する前提で対応していく方針を発表した。期限を6月までとしており、集客力のある大型イベントからマラソン大会、市民講座やスポーツ教室の中止や延期の決定が相次いでいる。人の移動の停滞による市内経済への影響が懸念される。
ウィンドW杯、カレーフェスも
数万人規模の集客が見込める「日米親善よこすかスプリングフェスタ」(米海軍横須賀基地開放)「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会」は中止が決定。「よこすかカレーフェステイバル」は5月の開催を見送り、感染症の終息状況を見て実施の有無を判断することになった。
花見シーズンに合わせて根岸交通公園で催している「北久里浜桜まつり」は、商店街などでつくる同実行委員会が中止を決めた。事前に参加を呼び掛けていたフリーマーケット出店者への通知など対応に追われている。
横須賀市自然・人文博物館と横須賀美術館は通常通り開館しているが、関連講座やイベントは中止する。横須賀芸術劇場や横須賀市文化会館では、コンサートなどの開催可否は主催者の判断に委ねているという。
未就園児の親子が集う「愛らんど」では、おもちゃと本の貸し出しが禁止に。田浦の施設は当面の間、利用自体が休止となった。
教育現場にも影響が広がりそうだ。感染や人混みを避けることから、小中学校の卒業遠足や卒業式・入学式の扱いについて今月25日、教育委員会で協議の場がもたれた。
サーカスは実施
4月末から約2カ月間、浦賀ドックを会場に公演を予定している「ポップサーカス横須賀公演」は実施の構えだ。