金沢八景にある瀬戸神社が令和御大禮記念事業として行っていた社務所の改修が完了した。3月下旬から新社務所で業務を行っている。4月29日の昭和祭に合わせて竣工奉祝祭と社務所内覧会を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止に。佐野和史宮司は「完成祝賀会は開催できないが、ご協力いただいた方々にはお礼状をお送りする準備を進めている」と話す。
新社務所は木造2階建て。1階は祈願や御朱印を受け付ける事務所のほか、待合所、授乳室、展示室などを整備した。これまで「授乳室を使いたい」という母親がいても場所がなかったことから、設置を決めた。「授乳だけでなく、おむつ替えなどにも使ってほしい」と話す。また、現在整備中の展示室には、同神社や地域にまつわる資料を展示する予定だ。「金沢八景に歴史探訪に来た方やお詣りに来た方に見ていただき、地域のことを知ってもらえれば」と話した。
また、2階は講演会や集会に使えるように60人以上が集える会議室のほか、和室も設置した。「地域の意義のある催しなどに、ぜひお使いいただきたい」と話した。